腰痛になりやすい姿勢や動作の根拠とは? またその対策・予防は?

@首肩こりはありますか? また、お腹まわりはどうですか?

お腹まわりはどうですか?

最近お腹まわりが気になったと思ったら腰が痛くなってきた,妊娠中に腰が痛かったなどの経験はありませんか.

いわゆる正しい姿勢とは,左の写真のように,耳たぶ・肩・股関節・膝・外くるぶしがおよそ一直線上になった姿勢のことを言います.

しかしお腹まわりの質量が増えてしまうと,それに伴って腰椎の前彎が増大してしまい,腰痛が起こりやすくなります.

右の写真の女性も,妊娠によりお腹が大きくなったためにその質量を支えきれず,腰椎を過剰に前彎させてしまい,横から見ると“くの字”になっているのが分かります.

1)アゴを手前に引く体操は,両手を合わせて親指を立たせてアゴの後ろに当てます.そこでアゴを手前に引くようにその親指を押します.この時親指は止めておきます.

注意すべき点は,アゴを引くことを意識するあまり,下を向いてうなずくような動きはあまり望ましくはありません.

あくまでここでは,目線はまっすぐ前に保ち,“アゴを真後ろに引く”ことを意識してください.

HOME
ここではまず『腰痛になりやすい姿勢』について,いくつか質問形式で例を挙げてご紹介します.

首・肩こりがありますか?

首や肩こりの原因というのは様々ですが,腰痛と関係がある首・肩こりとは,一体どのようなものでしょうか.

 首・肩こりがあって,なおかつ腰痛もある方の多くは,普段の姿勢に特徴があります.

 その特徴とは,アゴが前に突き出ており,頸椎の前彎が強まっているために首・肩こりが起こっていることが多いです.

 そしてこの頸椎の前彎増大が,結果的に胸椎後彎・腰椎前彎を強めてしまい,腰痛を起こしてしまっています.


 首・肩こりやお腹まわりが気になる方は,そこから改善していかないと,なかなか腰痛自体良くならないことが多いです.そこでこれらを改善させる体操を一部ご紹介します.

<<はじめに            第1回地域支援講習会top           長時間座っていると腰が痛い>> 



3)腰椎の前彎を改善させる体操は,仰向けで寝て両膝を立てます.そしてちょうどおへそを真下に押しつけるようにします.

この時,おへその真下にタオルなどを入れておくと,腰で押しつけている感覚が分かりやすくなります.

注意点は,腰で押しつけるときに呼吸を止めないことです.なるべく普通の呼吸で行うようにしましょう.

2)首から肩後方についた筋肉のストレッチは,両手を頭の後ろで組んで,アゴを引きながら下に引っ張ることで,首から肩甲骨や胸椎にかけてついている筋肉の伸張させます.